軽減税率とは?無駄な支出をしている世帯が負担を担う制度

最近消費税の軽減税率についてのニュースが良く報道されています

「軽減税率」はどんな仕組みか知っていますか?

消費税は生活に直結する税金なので、ある程度の把握はしておきましょう

軽減税率とは

wikiから引用

低所得者の相対的な負担割合は大きくなる傾向がある。そのため食料品など生活必需品にかかる消費税において、この逆進性を軽減税率の導入により解消しようとする税制度上の対策を講じることが多い

簡単に説明をすると

消費税はあまり景気に左右されない、国からしたら非常に美味しい財源

でも消費税率が10%になってしまうと、さすがに低所得者は負担が重くなってしまう

そこで生活必需品は消費税を抑えて低所得者に配慮しましょう

というのが今回の軽減税率です、多分

消費税で軽減税率を行う理由

軽減税率により、税負担を公平にする

「税金の金額」では無く「税金の負担」を公平にする方法として軽減税率が挙げられます

「税金の金額」の場合を仮定してみます(金額が固定)

1万円の税金がかかるとして、以下の3パターンで比較をすると

  • 年収100万円のサラリーマン
  • 年収400万円のサラリーマン
  • 年収1000万円のサラリーマン

1万円という金額は全員同じ、でもその負担率は年収によって異なってきます

年収100万円のサラリーマンにとって1万円は年収の1%

年収1000万円のサラリーマンにとって1万円は年収の0.1%

当然年収100万円の方が負担としては大きくなる訳です

(累進課税や社会保険の等級は抜きにして単純に額面での比較)

分かり易く簡単に例えると

大人の100円は大した金額では無いけれど

子供のお小遣いの100円は負担も大きく大金

逆に分かりにくい・・・?

では「税金の負担」を公平にするためにはどうすれば良いのか?

消費税で言えば高所得者が購入するものは高い税率を掛ける事

税金を全員全く同じにする事は不可能だし、できたとしても不公平

それならば税「負担」は各自同じになる用のに公平にしましょう

その為に行うのが軽減税率です

税負担を公平に行っているのは所得税が累進課税でそうなってますね

税金の金額が上がるのでは無く、所得が上がれば上がる程「税率」が上がります

  • 年収400万円サラリーマン(課税所得170万)
  • 年収1000万円のサラリーマン(課税所得700万)

年収400万円の所得税は5%の課税

年収1000万円の所得税は23%の課税

日本の所得税に関して言えば、税金の負担は表面上、公平と言える制度でしょう

低所得者への対策として軽減税率

軽減税率は所得の低い人に対する優遇措置という面もあります

消費税5%から段階的に消費税は10%まで増税される

単純に5%UPですからね、今まで100万円で足りてた生活費が105万円になってしまう

そこで生活必需品には税金を抑えて、低所得者には優遇しましょう、という事

低所得者に必要な生活必需品は税金を抑える

高所得者が購入するであろう、贅沢品に関しては高税率を掛ける

個人的には系率減税はぱっと見、欧米っぽいイメージ持ちます

付加価値税のイメージが強いからかもしれないのですが

昔は王政制度があって苦しんだ、だから弱者優遇の政策なのかも

日本は年貢。今でも文句も言わず、お上の決定に従いせっせと無駄な税金も納めてます

軽減税率の問題点

軽減税率は制度が複雑になる

日本では今まで消費税は一律課税

中には消費税がかからないものもありますが、基本は同じ%で課税されます

これがこの商品は消費税○○%、これは○○%

となるとかなり複雑になってしまう

極端な話、スーパーで

柿は消費税5%、でも干柿になると10%、缶詰の柿も10%

こうなると帳簿が結構ややこしくなる。。。

仮に間違えて5%で売ってしまっていた場合

遡って徴収される恐れがあります、小さな税金でも数年間分の5%は大きい

NISAが分かり易い例かもしれません

NISAを導入した結果・・・複雑化しましたよね(汗

元から投資をしていた人はある程度は容易に理解が出来たはず

多分投資した事無い人は元からNISAに興味を持ちませんし・・・

行政が導入する制度は複雑化して分かりにくくなる例の1つですね

軽減する商品の線引きが難しい

ここが今問題になっている所

軽減税率で消費税が安くなる品物の線引きをどうするのか?

仮に食料品を軽減税率にしましょう

としても食料品は多種に分かります

じゃぁ、加工品は軽減税率に認めない

では同じ林檎でも、有機栽培で作った超高級品の林檎も軽減税率の対象?

物凄く高い国産牛肉も軽減税率の対象?

という問題が発生します

実際には議員の背後にいる団体の力と言って良いと思うのですが・・・

(農協議員はTPP反対、医師会が背後にいる政党はごにょごにょ等々)

どこまでが軽減税率の対象?

軽減減税の線引き

この線引きってすごく難しいと思うんですよね

必ず穴をついてくる人もいるし、線引きを複雑にすればするほど制度も複雑になってしまう

軽減税率は高所得者が有利

低所得者の為に生活必需品の消費税を抑えましょう

そして税負担を公平にしましょう

という軽減税率ですが

「生活必需品は高所得者であろうと利用する」

高所得者が全員高い醤油を使うとも限りません

ピアノとか明らかに高額な贅沢品については良いでしょう

実際は全然公平じゃないんですよね

「高所得者は贅沢品を買う」

という定義がある事を前提とした軽減税率なので、この前提が崩れると・・・

基本的に私は賛成派

所得税等が高くなるよりは全然こちらの方が良い

何も考えず無駄な支出をする世帯が最もダメージを受けるだけなので賛成

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